あなたはどっち派?キャッシュレス時代における現金派と非現金派のそれぞれの考え方

支払い方法の割合はどうなっている?

現金派と非現金派、どちらの割合が多くなっているのかというと、あるアンケートでは2020年時点で、非現金派が現金派をしのいでいる結果が出ています。20代~40代まで幅広く非現金化を選ぶ層が存在し、特定の年代が突出しているというわけでもありませんが、比較的、20代よりも30代と40代の割合が多めとなっています。

中でもよく利用されている支払い方法となっているのがクレジットカードです。非現金での定番の支払い方法であり、日常的に使用する人が多いです。次いでICカード、スマホ決済という順番で続き、成長著しいスマホ決済ではあるものの、クレジットカードと比較をするとまだまだ発展途上の様子を窺い知ることができます。

現金派の言い分は?

現金での支払いに拘る人は、どのような考え方を持ち選択しているのでしょう。特に多い理由としては、使いすぎのリスクに備えたいという考えがあるからです。クレジットカードなどは便利な存在ではあるものの、その便利さゆえに気軽に使用してしまう人もいます。目減りをしないために、どの程度お金を使ったのかを把握しにくい面もあり、気が付いたら沢山買い物をしていたというケースも少なくありません。そうしたリスクを踏まえ、現金での支払いに絞るのは堅実的な考え方と言えますし、使いすぎを不安視する人は現金での支払いだけにした方が安心とも言えるでしょう。

セキュリティ面を考え現金派という声もあります。クレジットカードの不正利用や、ICカードやスマホを落とした時のリスクを考えると、なかなかキャッシュレスに踏み切れないという人がいるのも頷けるところです。現に不正利用などのトラブルに見舞われるケースもありますし、被害額も大きい事例もあるため、そうしたケースを鑑みると無難に現金派に落ち着くのでしょう。

非現金派の言い分は?

かたや非現金派の人たちの声としては、まず現金を持ち歩かなくても良いことをメリットに感じられています。クレジットカードなどを落とすリスクがあるのと同様、現金も同じように不安要素はあるものですが、ただ現金ですとダイレクトに被害に遭う可能性を考慮すると、あまり持ち歩きたくない考えに至るのも自然かもしれません。それに、クレジットカードなどの被害ならば、もしかしたら補填を受けられる可能性もありますので、ある程度の安心感を持ちやすいとも言えます。
支払いが簡単であるのも非現金派によく見られる意見です。レジで会計をする際にも、いちいち小銭を出したりしまったりをする手間がないため、スムーズに会計を終えられるのがキャッシュレスのメリットです。あまりレジでモタモタしたくないという人もいますので、サッと終えたい人からすれば都合の良い支払い方法なのでしょう。

その他にも、キャンペーンやポイント目当てでキャッシュレスを選んでいる人もいます。使った分に応じて特典を受けられることがあるのがキャッシュレスならではであり、お得に支払いができるとして人気です。

現金派にも非現金派にもそれぞれの考え方があり、どちらも納得のできる言い分でもあるでしょう。ただ、現金派を支持する層の言い分である、使いすぎリスクについては非現金派の人たちにも響くところがあるのではないでしょうか。

キャッシュレスになってから浪費をするようになったり、貯金が貯まりにくくなったりしているという人もいますし、逆に現金だけに絞ったらムダな買い物を控えてお金が貯まりやすくなったというケースもあります。お金の使い方が気になっている人は、原点に立ち返って現金払いに絞ってみることで、もしかしたらお金をもっと上手に管理できるようになるかもしれません。

Posted by 圓子 悠祐